宝冠大綬章とは

宝冠大綬章とは

勲章には、大勲位菊花賞と桐花大綬章に加え、旭日章や瑞宝章及び宝冠章などがあります。宝冠大綬章は、宝冠章の一つであり、他に宝冠牡丹章や宝冠白蝶章及び宝冠藤花章に加え宝冠杏葉章や宝冠波光章などがある勲章です。宝冠大綬章は、男性に限定されている旭日章や大勲位菊花大綬章とは対照的に女性への叙勲の為に制定された経緯がありますが、瑞宝章が制定された1919年以降は性別制限がなくなっています。宝冠大綬章は、元イギリス首相マーガレット・サッチャーや各国のファーストレディーに授与された事から外国人に対する儀礼的叙勲として運用されていますが、過去には皇太子徳仁親王妃雅子や秋篠宮文仁親王妃紀子が受賞しています。宝冠大綬章の意匠は、女性の帝が大嘗祭などに関したとされる宝冠の代わりに鳳凰が楕円の中心に配され、現在では上下左右の4方向に七宝の桜をあしらわれている勲章です。副章は、七宝の紫色の五角星形が直径67mmの円をなしており、現在では正章と副章合わせて317個用いられていた天然真珠がなくなっています。