役目を終え現役を退き廃車になった鉄道車両から運行に要する部品が取り外される場合、特に希望者が殺到するのが方向幕です。
人気の高さから鉄道グッズにおける雄と言っても過言ではない物なのですが、それほどまで高い人気を誇っているのは全国各地に張り巡らされ走行している鉄道網の中で、一つとして同じ物が存在しないためです。
そもそも、方向幕というのは車両の側部の上部に備わっている行き先を示す設備の事を指し、終点駅の地名が印字されています。
そのため、全国各地に鉄道網が張り巡らされていても各車両により方向幕に記されている文言が異なりますし、希望の対象地域でも運行している車両の数には限りがあるので、必然的に競争率が高くなります。
さらに、昨今では名称は変わらず方向幕という名称で呼ばれているものの、正確にはLEDの表示板であるためかつての方向幕のように文言が印字された幕が物理的に回転するという様子も見られず、物という形で手に入れる事もできなくなっているため、ますます希少性が高い物として扱われています。
